森本千絵さんにWATSUを体験していただいて、ファッション雑誌「GINZA」8月号にWATSUを掲載していただきました。
ちょうど最近スタンダップパドル(SUP)に興味をもっていたら、森本さんは沖縄でWATSUとSUPを体験して、この2つを組み合わせて書いてくださいました。なんてシンクロでしょう。ますますSUPやりたくなりました。SUPでリーフまで漕いでいって、釣りはできないものだろうか… 

GINZA 2010.07.12——-

ふわふわと漂いながら
無の境地で水に浮遊したい

水中の浮遊感が、深い瞑想状態へと導き、特に脳の疲労に効果があると言われているワッツ”WATSU”

船に乗るのはもちろん、ふわふわと水に浮遊することが大好きです。最近では、マウイでスタンダップパドルボードに挑戦。サーフボードのようなボードに立ち、パドルで漕いで進むスポーツです。見ていると簡単そうですが、実際は立つだけでも難しい。重力を意識したとたん、崩れるように落ちてしまいます。でも波に任せて深呼吸しているうちにすっと意識が抜け、ピュアになった瞬間に立てる。大切なのは邪念を捨て自然に身を任せること。その意味で、マリンスポーツにおける禅とかヨガのようなものかもしれません。
久米島では「ワッツ」を体験。インストラクターのサポートを受けながら水中で行うボディセラピーです。水に浮かびながら目をつぶって深呼吸するうちに、今いる空間や上下の意識もなくなり、まるで体が全部溶けてしまうよう。最後には魂だけになり、そこもほぐしていくと本当にゼロになる。究極の瞑想状態を体験できます。
船の操縦免許と同時に、パラグライダーの免許取得も目指してます。本当に浮くとか飛ぶとか、ふわふわ漂う感じが気持ちいい。無になるのも得意みたいで、海では何度か、人間に用心深いはずのウミガメとぶつかったり、寄り添ったり! 人間の7割は水なだけに、水に身を任せるのは自然な行為です。母親の胎内にいるように、ただただ無心で、漂うのです。
重力を解放して、ただ生きているというか、体という乗り物が風や波で動いているシンプルな状態を体験することは、特にストレスの多い働く女性にはおすすめ。そういうやり方で自分の存在に向き合ってみるのも、たまには必要だと思います。