WATSUインストラクター国際会議 in イタリア

今年の自分のWATSU巡礼の旅はどこに行こうかな~
今年もハロルドに会いに行きたいな~
などと考えていた6月頃
イタリアから世界中のWATSUインストラクターに向けて一通のメールが。

ハロルド・ダールがアメリカとイタリアでWATSUインストラクターの会議を主催!
インストラクターはどちらかの世界会議に出席を乞う!

う~ん、これは…
呼ばれている…
間違いなく…
イタリアに…!

ちょうど最近ヨーロッパの食文化にとても惹かれていたり、仕事の関係でもそっち方面の仕事がよく入ってきたり… とまぁ、言い出したらキリがないほどイタリアしか考えられない状況に陥っていまして… ええ、ええ。
ちょっとコストがかかるのを承知で思い切って行ってきました。

イタリアは、WATSUの世界で今一番ホットな国の一つ。施設の数も多いし、インストラクターの数も多くて、セラピストがどんどん増えてる。今回は世界中からWATSUインストラクターが集まって、新しいシーケンスの開発などに取り組みました。

… 新しいシーケンス
… そうなんです
ワツラーのみなさん・・・

WATSUのシーケンスが変わります!

どっか~ん!
今までの苦労は何だったんだ~!

なんて思わなくていいですからね。

今までのシーケンスもとってもよくできたフローです。
そのフローを学びながら、みなさんはフローそのものよりもずっと大切なことを学んできました。
それは、水の中で人の身体を預る方法。
安全で、安心してもらえて、かつ「効果」を出す方法です。
手技そのものは単なる「型」です。言ってみれば人のマネをすればそれでできるものです。その「型」の中に、安全と安心を確保しながらクライアントの身体に耳を傾けフォローするという「実」が存在します。その「実」はモノマネでできるものではありません。その「実」があれば「型」なんて何でもいいんです。安全・安心・効果のある素晴らしいフローになります。

なので落ち着いて聞いてください。

結論から言うと、新しい技が3つほど加わって、全体的に少し順番を入れ替えています。セクション1が短くなり、セクション2が非常に長くなるという程度の変更です。
で、今年中に変更しなさいという指令なので、次に開催するWATSU-1から新しいシーケンスで教えることにします。

今までWATSU-1を受講した人はどうなるのか?

特にどうもなりません。WATSU-1の単位をすでに修得している事実に何の変わりもありませんのでご心配なく。

今までにWATSU-1を受けていて、これからWATSU-2を受ける人。この人たちには多少の影響が出ますね。新しいWATSU-1の上にWATSU-2の手技を教えることになるので。順番が入れ替わって流れが違うので少し戸惑うと思います。でもご心配なく。WATSU-2でも、WATSU-1の技をすべて復習しながらやっていきますから。

なぜシーケンスを変更しなきゃいけなかったのか?

突っ込まれそうなので説明しておきましょうね。

アメリカやイタリアのように、たくさんのインストラクターがいて、国中あちこちでWATSUの講習をやっている国では、WATSU Basic なる2日間の講習をやっています。一方、WATSU-1は5.5日間の日程でやっていて、このBasicを受講した人がWATSU-1を受けるときには、最初の1.5日が免除されることになっています。
ただ今までは一つ問題がありました。Basicの内容が、WATSU-1のセクション1を飛び飛びにつなげたものだったのです。これだと、WATSU-1に途中参加したときに流れが違って混乱しました。それに、けっこう難しい。オファリングもローテーションも入ってますからね。

今回の変更によって、新しいセクション1がそのままBasicに使えるようになりました。また、新しく入った技も「型」よりも「実」を重視したものなので、覚えるのに必死にならずに済むようになったということですね。
ということは、WATSU-1の講習でも、同じように初めの1.5日は体感することとヘッドサポートだけを重視して進められるようになったワケです。

ま、いいんじゃないですか? ね? 別に。

ボクはどっちでもいいです。はい。

今回の世界会議は、その新しいシーケンスについてハロルドがあれこれ考えて組み立て直したものを、世界中のインストラクター達とシェアして、あれこれ手を入れていいものを作ろう!という趣旨のものでした。

ボクにとっては初めてのヨーロッパ。
ヨーロッパのインストラクター達と出会うのも初めて。
そんな貴重な体験を、こんなにクリエイティブな会議でできたことが
何よりも大事な財産になりました。

やっぱり、たまには外に出なきゃダメですね!

ヨーロッパのインストラクター達も様々なバックグラウンドをもっていて個性豊か。そもそもこんなにたくさんのインストラクターだけが集まることも滅多にないことです。3日間の会場はすごく特殊な雰囲気でした。 それぞれの個々がものすごいクリエイティブなエネルギーを発しながらも、とても全体として調和がとれていて平和な感じ。強い個性が集まるとなかなか共同で創作活動を続けるのは難しいはずなんですけどね。

ハロルドの存在感なのか。
WATSUならではの現象なのか。
みんなの個々の精神性が高いのか。

全部あるかもしれませんね。

当然ながらWATSU歴、セラピー歴も長い方々ばかり。みなさん東洋の伝統医療や哲学、宗教観にも造詣が深いし、心理学やコミュニケーション学もよく勉強してる。
何よりも、とにかく明るくて軽い!
そんな存在感が心地良くて、一緒にいて安心できる人ばかり。
すごく気持ち良かったです。

ハロルドも元気です。相変わらずクリエイティブ性は健在。
なんでああゆう突き抜ける人ってのはみんな子供みたいなんですかね?
明るい。
あまり気にしない。
没頭する。
失敗は笑って軽く流す。

年に一度は会いたい人です。

自信になったこともありました。
自分はアメリカで多分世界で一番厳しい先生に習ってきたんですが、他のヨーロッパのインストラクターとの比較の中で、自分が身に付けてきたことをハッキリと認識することができました。
それは、自分の身体の使い方とともに安全・安心・効果を出す技術。基本というかエッセンスですね。ちょっとした違いなんだけど、これを身につければ、受ける人には格段の違いを与えられるというものです。
人は「あなたはスペシャルなタッチを持っている」と言うかもしれません。でもこれは特別な人間だからできるというものではないんです。誰でも学べばできることなんです。
自分でヨーロッパのインストラクターのWATSUを受けてみて、自分のWATSUを受けてもらって、ハッキリと分かりました。自分の方向性は間違ってなかったって。自分が今まで考えて、気づいて、身につけてきたことは、ほぼそのまま自分が生徒さんに教えていることでもあります。それに自信を持てたことは大きな収穫でした。

多くの刺激と自信をもらった経験に感謝です。 これからの課題も明確になりました。
WATSUを通して何を学んでいってもらいたいのか?
そのために自分は何を教えるのか?
その前に自分はどうありたいのか?

考えながら一歩ずつ。ですね。

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