セラピーって何?

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WATSUのスクール生の方から、「セラピーって何ですか?」と質問をいただきました。

言葉にするのって難しいですよね。
WATSUを学べば学ぶほど、細かい技術的なことに注意が奪われがちにもなります。
ふと立ち止まって、こういう世界観を持つことって大事だと思います。

表現のしかたは人それぞれですし、特に正解はないと思うのですが、ボク自身の考えをザックリと書いてみます。
参考になれば。。。

セラピーとは、自然の(本来の)姿に戻ることだと思います。

もっというと、赤ちゃんの状態かな。
赤ちゃんって姿勢もいいですよね?
精神状態としても、知識はなくても、ストレスもないし、緊張もない、価値付けもしない、偏見もない、好奇心と受容の心を持ってると思いませんか?

でも、だんだん人間は責任とか、評価とか、価値観とか、学ぶようになって、そういう状態からどんどん離れていくわけです。
心と身体の一体感がなくなっていくわけです。
「恐怖」を学び、その反面の「安心」を知るようになります。

リラクゼーションとか、リフレッシュ、リセットとかっていうけど、結局それは、最初の自然の状態に戻るということだと思いませんか?
その状態が一番、自己治癒力が働く状態でもあるわけです。

そのきっかけを与えるのがセラピーだと思います。
そのきっかけは、タッチだったり、植物の香りだったり、食べ物だったり、動物だったり、水だったり、いろいろな形があります。
方法は違っても、目的は一つ、その人本来の、自然の状態に戻ってもらうこと、だと思います。

WATSUを生み出したハロルドは、日本の経絡療法をアメリカで教えながら、遊び心で水の中にそれを持ち込み始めました。
ハロルドは言います。
「指圧を水に持ち込んだわけじゃない」
「Zen Shiatsuで教えられる【DoingでなくBeingの精神】を水の中でやってみただけだ」と。

結果的に、水がいろいろと助けてくれることがわかりました。
全身がリラックスする。
全身が連動する。
瞑想状態になる。
心と身体がつながる。
身体が勝手に動いてほどける。
施術者と波動で共鳴する。

一人の天才が「自由」と「共鳴」を求めて遊びで始めたことが、それからたくさんの理学療法士やマッサージセラピストによってどんどん洗練されてきました。技術的な進化を遂げながらも、最初のハロルドの自由と共鳴の精神はずっと大切にされてきました。WATSUはそうやってできあがったわけです。

WATSUはあくまで自由なワークです。
WATSU-1とWATSU-2は基礎を学ぶ課程なので、あまり自由は感じないかもしれませんが!
それぞれのセラピーの考え方がなんであれ、セラピーの手法としてそれぞれがどんな技を持っていても、持っていなくても、自由です。

目的はあくまで一つ。

自由なだけに、自分の世界観を持つことが大切ですね。

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