WATSUのプラクティショナー資格には、解剖学100時間と指圧100時間が含まれています。しかし、アメリカを初め海外では週末で学べる「指圧」のワークショップもありますが、指圧が国家資格である日本ではそうはいきません。世界に広がった指圧のメッカである日本では、気軽に学ぶことができないという皮肉な状況になっています。また、解剖学についても、専門学校などに入らない限り学べる機会は非常に少なく、またどれでも認定していいかというとこれまた判断が難しい、という状況でした。
日本の資格の外部認定
まず、日本で以下の資格・単位をお持ちの場合には、WABAは指圧および解剖学の単位として「外部認定」することができます。
外部単位 | 認定内容 |
---|---|
鍼師、灸師、あんま指圧マッサージ師、柔道整復師 | 解剖学 100時間 指圧実技 100時間 |
医師、看護師、保健師、助産師 | 解剖学 100時間 |
理学療法士、作業療法士 | 解剖学 100時間 |
健康運動指導士、健康運動実践指導者、スポーツトレーナー、アスレチックトレーナー | 解剖学 100時間 |
大学や専門学校など学校法人で受講した解剖生理学に関する単位証明書 | 解剖学(相当時間数) |
アメリカその他の国のMassage Therapistの資格 | 解剖学 100時間 |
IFA、ITEC、CIBTACなど、国際機関が認定する解剖生理学に関する受講証明書 | 解剖学(相当時間数) |
あんま指圧マッサージ師が教える講座の受講と受講証明書 | 解剖学(相当時間数) 指圧実技(相当時間数) |
鍼師・灸師・医師が教える講座の受講と受講証明書 | 解剖学(相当時間数) |
外部単位の認定には、WABAの外部単位認定料として、1単位(時間)あたり200円が必要になります。 |
しかし、WATSUを始めたのを機会にセラピーを学び始めた人は、どのように解剖学や指圧を勉強したらいいのでしょうか?
OWC独自プログラム
沖縄WATSUセンターでは、解剖学と指圧(あくまでWABAに認定される単位として)の講座を、100時間分のプログラムとしてパッケージ化してWABAの認定ができるように進めています。まずは2015年から、解剖学のプログラムがスタートします。何も考えなくてもこのプログラムを修了すれば、沖縄WATSUセンターがオススメする先生の講座を勉強して、自分で勉強してレポートを提出することで、解剖学100時間のWABA単位が修得できるというものです。
指圧についても、近い将来、WABA認定のプログラムができる予定です。もう少々お待ちください。
WABA解剖学100時間
野見山 文宏
サラリーマン時代、過労で倒れた経験から生き方を模索し、妻と共に伊豆に移住。自然農の畑と波乗りをしながら、全国でセラピストやヨガインストラクター向けの解剖生理のセミナーや講演を行っています。
田舎と都会・東洋と西洋・感性と理性・・・あらゆる対極の中をしなやかに行ったり来たりしながら ゆらいでいるような生き方を目指しています。
野見山先生は、「日本一わかりやすい解剖生理学」として有名です。
説明がわかりやすいというだけでなく、野見山先生の素晴らしさは、具体的に人が身体を動かすのにどの筋肉がどう動くのか、ということを自分の体験を通して感じる授業をしながら、そもそも人の身体はなんなのか?というホリスティックな人体観も教えてくれるところです。そこには、自然界全体をひとつの生命の単位としてとらえる世界観があります。
解剖学の勉強というと、普通は、細胞レベルまで細かいことを学んで、結局は暗記するだけにとどまる勉強になりがちです。確かに名前や仕組みを覚えることは大事です。ボディワークを学ぶ上で、指示された筋肉や運動が何なのか分かったり、なぜそうなるのか理解したりするのに役立ちます。
ただし、西洋の医学がひとつの事象からどんどん細かく近づいていって分析・解明するのに比べ、東洋の医学は、より全体が見える方向にどんどん引いていきます。東洋の医学をベースとしたWATSUを学ぶ上では、西洋学的な視点と、東洋学的な視点の両方をもつことがとても大切なのです。
すでに日本の医療資格などを持っていてWABA解剖学の単位を満たしている方でも、単純に自分のためのの勉強としても受講をオススメします。
カリキュラムの内容
WATSU解剖学100時間のプログラムは、下記の要件をクリアして申請をします。
- 野見山先生「セラピストのための生理解剖学講座 1」
- 野見山先生「セラピストのための生理解剖学講座 2」
- 野見山先生「セラピストのための生理解剖学講座 3」
- 野見山先生著「感じてわかる!セラピストのための解剖生理」購読&レポート
- 課題「特定の運動にかかわる筋肉の調査研究」
申請の方法
特に事前にする手続きはありません。
自分のタイミングで野見山先生の講習に直接申込して受講してください。その際に下記のリンク先の「申請書」に、野見山先生のサインをもらってください。後は野見山先生の本を読み、レポートと課題研究を作成して、沖縄WATSUセンターに提出します。
課題研究の作成においては、今後のためにも推薦図書を参考にして、参考図書を2、3購入して勉強してください。課題提出のために読むのではなく、自分の理解を深めるきっかけとして課題研究があると認識してください。
WABAの認定は「外部単位」としての認定になりますので、100時間分の単位認定料として、21,600円(税込)が必要になります。
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