日本初上陸のWATERDANCEの講習が無事終了しました。日本のワツラーが定員いっぱいの12名がそろって新しい水中の世界に挑戦しました。

いや〜。。。すごかった。

WATERDANCEがすごい。

Minakshiがすごい。

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WATERDANCEは、広く簡単に言うと潜水するWATSUです。
クライアントはノーズクリップを付け、呼吸にあわせてセラピストからシグナルを送られるので、そのまま自然に息を吐けばブクブクと潜水してもらえます。水中に入ると、そこは完全無重力の世界。様々な動きが水の抵抗で心地よく全身をストレッチしてくれます。
我慢大会ではないので、息をこらえる必要はありません。息をこらえると逆に緊張をしてしまいますので、自分にとって無理をしない自然なリズムでゆっくり息を吐き続けるのが一番です。セラピストが常に呼吸を見て全神経を研ぎ澄ましているので、息が無くなる前に必ず水面に引き上げてくれます。
感覚的な非日常感も半端ありません。顔や頭まで水の中に入ると、人間は潜水反射といって、心拍数が下がり、筋肉は弛緩し、酸素を消費しないような生理現象がおこります。そういうウンチクはおいておいても、ブクブク〜と無防備に潜行させられると、なんとも言えない非日常感覚に包まれます。そこはものすごく自由で、柔らかくて、どこか懐かしい、安心できる空間です。まさに動的な瞑想空間といっていいでしょう。

ボク自身は特に自分の過去や過去生に遡る経験をしたことはないのですが、そういう経験をする方が多いのもすごく頷けます。
今回の受講生の一人が告白してくれたのですが、その人は水中に身体を丸めて逆さまにさせられるembryo「胎児」という技を学んだとき、即座に「私コレ嫌い!」と思ったそうです。と同時に思い出したのが、お母さんから話してもらった自分が胎児だった頃の話。彼女は逆子で生まれてきたのです。逆子にならないようにお母さんは体操をして直すのですが、何回やってもその度に胎児の彼女は逆子のポジションに戻ってしまう。という話をお母さんから聞いていたことを思い出したそうです。
すごい話ですよね。

ボク自身は10年以上前に初めてWATERDANCEを受けて、それ以来、WATERDANCEができる人と出逢えば必ずやってもらっていました。ボクはいつも海をイメージさせられます。自然の一部になるというか、生命の循環を感じるというか、何か大きいものとの一体感を感じるというか。まさにイルカと泳いでいるときに感じるような官能的な気持ちに包まれます。もう水面に上がってきたくなくなるような気分です。
WATSUとどちらがいいかというと。。。どちらもそれぞれの良さがあるので何とも言えないのですが、その時の自分の気分や、セラピストへの期待感によって変わると思います。

いずれにしろ、WATERDANCEはWATSU以上に感情的・精神的に深いワークだと思います。過去のトラウマなど普段は開かないパンドラの箱が開いてしまうようなこともあるはずです。人は過去のプロセスの中で、その当時には処理し切れなかった感情を潜在意識下に抱えていることがよくあります。そうしてフタをされた感情は、普段の生活では意識さえしていなくても、ふとしたきっかけで込み上げてくることがあります。普段めったに腹を立てることはないのに、何かある特定のことに妙に感情的になるのも、その潜在意識下に閉じ込められた感情が潜んでいる可能性があります。
WATSUを受ける方でも、セッションの後に特に理由もなく涙が流れることがよくあります。今もっている感情ではないのに、自分の意識のどこかからやってきて勝手に感情が再生されるのです。これを「感情の棚卸」と呼んでいます。WATERDANCEは、この棚卸がすごい。WATSUではできないくらいきれいに掃除してくれる力を持っています。

Minakshiのすごさは言葉で言い表せないのですが、この「感情の棚卸」をやってもらうのに、これ以上の人はいないんじゃないかと思います。本当に相手のプロセスを育む思いやりと、導く力と、「待つ」力をもっているからこそできることではないでしょうか。それはセラピストとしてだけでなく、講習のインストラクターとしても、普段の生活での友達としても、一緒に仕事をするパートナーとしても、どの角度で切ってもそう思えるところがまたすごい。I love Minakshi!!!

今回は、そんな尊敬してやまないミナクシ先生を日本に招いて、ボクからWATSUを学んでくれた方々と講習を受けるという、ボク個人的にはとても感動的な5日間でした。世界にはたくさんのWATSUのインストラクターがいて、ボクよりずっとすごいセラピストはたくさんいるし、経験豊かで専門技術のあるインストラクターはたくさんいます。でも、日本のトレーニングを受けた方々のWATSUの基礎技術のレベルの高さは、世界のどこにも負けないと自負しています。いわば、日本の生徒さんはボクのWATSUの一番の理解者だと思っています。そういう方々と、ボクがWATSUを始めた2000年当時からインストラクターになって現在に至るまで、ずっと応援し続けてくれているミナクシの講習を受けられたことは、自分にとっての記念碑になりました。本当にありがとうございました。
あとはミナクシにセッションをするだけです!(笑) まだボクはミナクシにセッションをしたことがなくて、ずっとこの10数年、卒業試験を受ける機会を狙っていたのです。今回ばかりは何とかミナクシをプールに引きずり込んでセッションをしたいと思っています。

今回はWATSUの10年選手からWATSU-1とりたての方まで、様々な方々が集まっての交流会の要素もあって楽しかったです。WATSU習いたての方々は、ベテランの技を身近に感じられる機会だったし、ベテランの方々にとっても、最近のWATSU受講生のレベルの高さに舌を巻いていい刺激になったそうです。講習の内容を毎回少しずつ改善してきた自分としてもすごく嬉しい声でした。もちろん、ミナクシも日本の受講生のレベルの高さを褒めてましたよ〜! やっぱり自分の生徒さんのことを褒められるのが一番うれしいです。