COVID-19の対策

ギバーもレシーバーもマスクを着用する必要があるでしょうか?

はい。あります。

もっと詳しい情報は別ページで。
>>> Withコロナ時代のWATSU対策

The Beak

「ザ・ビーク」(くちばし)と名付けました。プラスチックのフォルダーで作れるマスク用のフレームを考えてみました。濡れたマスクが鼻や唇にくっついてくると、不快感や恐怖心を覚えてしまいます。そこをフレームが支えてくれるので、楽に呼吸ができます。

The Beakの作り方をビデオにしました。英語でやっていますが、作り方自体は映像を見ればわかると思いますので、参考にしてみてください。

Download

The Beak の型紙のダウンロードはこちらです。

The Beak version 2 誕生

(2020.07.06 追記)

The Beakの改良版として、マスピタという画期的な商品との併用を想定してデザインしました。マスピタなしの使用でも大丈夫です。

使用にあたっての注意事項

不織布マスクの効果

そもそもマスクは小さいウイルスを完全に遮断することはできず、空気中のマイクロ飛沫を吸い込まないようにする効果はほとんどないと言われています。ただし、使い切りの不織布のマスクは、マイクロ飛沫をほとんど出さないようにする効果は認められています。
使い切りの不織布のマスクは、布マスクよりもずっと目が細かい上に、帯電してフィルター効果を高めているのです。ただし、マスクが濡れた場合、帯電が消えてしまうので、「布マスクよりは目の細かいマスク」という程度の効果になります。使い捨てのマスクの使用は1日限りというのも、自分の呼吸の湿気で帯電が取れてしまうからだそうです。

完全に感染を防いでくれるものではありませんし、濡れればその効果も薄れますが、それでも、布マスクよりは効果があると考えられます。

将来的に情報が増え、事態がさらに明らかになれば、この意見も変わるかもしれません。ただ、布マスクよりも効果があるのであれば「実施」、というのが現在の判断です。感染ゼロを目指してやるか、医療キャパと相談しながら多少はしょうがないとして対策するか、それは、個人、地域、そして国ごとの判断だと思います。

位置調整

型紙には2種類の大きさもデザインも少し違うサンプルを用意しています。2つとも用意して、お客様にあうものを自分で選んでもらうといいと思います。ただし、どちらをつけるにしても、ぱっと着けたところで位置を決めずに、一番当たりが少ないポジションを見つけるように導いてください。少しの当たりの強さが後で痛みになったりしますので。

心理的な配慮

水が好きな人には分からないことかもしれませんが、マスクをして水に浮くというのが、心理的に大きな障壁になることがあります。
WATSUのセッションでは、ヘッドはできる限り低く水の中に入れて重力から解放し、レシーバーが動かそうとすれば頭は自然に動かせる状態に保つのが大切です。その結果、水面が口の近くに来ることもしばしばあります。マスクをしていなければ、また頭を転がせるくらいリラックスしていれば、それ自体はまったく問題に感じないはずです。しかし、マスクをした途端、「やばい! 水がマスクの中に入ってくる!」となることがあるようなのです。

そりゃ、水は入りますよ。考えれば当然なのですが、マスクをした途端、「中と外」が意識の中にできてしまって、中に水が入ることが気になり始めるようです。それが、WATSUが初めてで、水が怖い人であればなおさらです。恐怖で呼吸も自由にできないかもしれません。

この恐怖に、私たちワツラーは意識を配らないといけません。

練習が必要なんです。慣れるための時間が必要なのです。

自分にフィットする The Beak を選んでもらったら、水中に座る姿勢のまま、少し呼吸のリズムで顔を傾けてマスクを濡らして、マスクに水が入ってくる感覚に慣れてもらいましょう。

さらに、セッションをスタートして5分〜10分くらいの段階で、一度、セッションを中断して立ってもらい、気分は大丈夫か、The Beakのフィット具合は大丈夫か、確認する手順を踏みましょう。なにか不快感があるなら、この段階で言ってもらって、調整できるものは調整するほうがいいです。また、不安を押し殺そうと一人で戦っているかもしれないので、こういうときには、その話をするだけでも気分が落ち着くこともあります。

そして、徐々に、でも確かに、WATSUのワークに巻き込んでいきます。ただ単に浮かせているだけであれば、不安というものは、なかなか消えないものです。不安をもってセッションをする人に必ず起こる転換期があります。始めは不安要素にしか意識がいかなかったものが、気持ちのいい要素にしか意識がいかなくなる転換期です。この転換期に導けるかどうかが、ワツラーの技量として最大の武器の一つです。無重力状態が、不安ではなく、解放に感じられる。圧が、怖いのではなく、安心、そして気持ちよく感じられる。徐々に不安から安心、安心から解放、解放から自由、へと向かう施術方法です。様々な不安や恐怖が、気持ちよさによって忘れ去られる、という転換が、WATSUでは少なからず起きています。
マスクはその一つです。不安要素はできれば少ないほうがいいと感じられますが、転換期は、起きてしまえば、いくつ不安要素があっても同じです。

代替案

こちらが様々な準備をして心理的な配慮をして最善を尽くしても、もしかしたらお客さんは「ダメ。マスクしてたらリラックスできない」となるかもしれません。

できれば、もう始めたセッションです。キャンセルはしたくないですね。
代替案も考えておきましょう。

これどうでしょう?

見た目はちょっと大げさですが、お客様自身はその姿を見ないので、それほどの違和感はないようです。顔に何も当たらないので、心理的なプレッシャーはマスクに比べて大きく軽減されます。特にマスクにチャレンジした後であれば、なおさらそう感じます。

ただし、感染対策としては、かなりレベルが下がります。顔が完全にふさがっているわけではないので、ほとんどは境界線が水の中に入るとはいえ、エアロゾル飛沫を防ぐことはできません。

エアロゾル飛沫は、空気の流れがあるところに動きます。一方で、エアロゾル感染は、ある程度のボリュームがないと人間を感染させることも指摘されています。
さて、この対策で、果たしてやるでしょうか? 

大切なのは、自分がそれで安心と感じるかどうかです。5人の沖縄WATSUセンターのメンバーとしては、大丈夫、となりました。この判断は自分で行ってください。これは個人の考え方や姿勢にもよるし、その地域のコロナ対策に対する熱量にもよると思います。
もし自分が安全に感じないのであれば、勇気をもって、マスクがダメだった段階でキャンセルすべきでしょう。もしくは、事前にマスクをしての施術であることを了承してもらった上で、セッション開始後のキャンセルに対する返金はない/ある、という話を先にしておきましょう。

沖縄WATSUセンターとしては、選択肢としてはアリとして常に準備しておくことにしますが、あくまで、マスクがダメだった場合の代替案としてとっておきます。そして、実際にこれを使ってやるかどうかは、その時のセラピストの判断に任せることとします。

フェイス・シールドの作り方


市販のフェイスシールドを改造して使います。
シールドを丸めて、下の部分に橋をかけるように塞ぎ、真ん中にできる穴にマスクを装着します。


方眼シートがあると寸法が見やすいです。


橋に使うプラスチックは、The Beak を作ったときに出たフォルダーの切端でも使ってください。
高さ6cm、幅13cmプラスノリシロとして左右に1cmずつ。


ゴムバンドが一つだとズレやすいので、真ん中から2つに切ってしまいます。
着けるときは開いてセットして、下に入った髪の毛を上に引き出してください。
髪の毛の上にあると、どうやってもすべります。


橋をかけるときは、このようにポットなどを使うと作業しやすいです。
橋はホチキスで止めるのがベストのようです。


マスクは、都度、交換しなければならないので、テープで止めます。

なにか質問があればご連絡ください。
喜んでお手伝いします。

頑張りましょう!