ワツラーからの質問にお答えしたいと思います。

ヘッドサポートで頭がよく動き、首が支えられていない状態が多かったのですが、

終わった後に、居心地が悪いか確認したところ、問題なかったと言われました。

あまりに動いたりする場合で、本人が平気なら、それはそれで良しなのでしょうか?

はい! 良しです!

レシーバー本人の身体の中から動きが出てきている場合、
基本的にはヘッドサポートは必要ないと思って問題ありません。

自分の動きがヘッドサポートになっている

ということですね。

こういう場合にこちらがヘッドサポートをしようとすると、
逆に邪魔をされているように感じられると思います。

なので、むしろ首を自由にしてあげて、
相手の動きにあわせて同調しながら動きを大きくしていくといいでしょう。
その間、鼻が濡れない最低限のサポートをしてあげるだけでいいのです。
一通り身体が動いて満足すると、動きは徐々に納まって、
すと〜んと身体が軽く柔らかくなって落ち着くようになります。
大きな吐息がもれることも多くあります。
満足した証拠ですね。

逆に身体を自由したいときに邪魔をされていると感じると、
抵抗感が強くなって、この場合にも、動きはだんだん小さくなります。
身体が動くよりも抵抗する方に傾いてしまって、硬直しやすくなるのです。

どちらの場合にも動きがおさまるのですが、全然違う状態なんですね。
この状態に気づいてあげることが重要だと思います。

「あ、硬直系かも!」と気づいたら、
まずは抵抗感を再度チェックします。
こちらが提案する動きに対して、抵抗しているのかどうか。。。

抵抗していると感じたら、こちらがレシーバーの自由を奪ってしまってきた
可能性が高いので、まずは自分をチェック。
接点は柔らかく、しなやかな柔軟性があるかどうか?
下半身は呼吸にあわせてON/OFFできているかどうか?
体幹は前傾せず、中立、垂直に自立できているかどうか?

まだシーケンスしか知らない場合には、これをしっかりやってください。
ゆっくりの細心の注意を払いながら、丁寧に動きを再開しましょう。

フリーフローの場合には、セルフチェックに加えて、技の組み立てをし直します。
その前にはヘッドは動いていたわけなので、自由を求めているのは間違いないのです。
まずは安心感を取り戻してから、徐々に自由へとお誘いし直します。
「安心系>自由系」のトーンから、「安心系=自由系」「安心系<自由系」のトーンへと、
徐々に「どうぞどうぞ、自由にしていいんですよ〜?」と誘います。
身体の距離感にも気を使いましょう。
安心系はWBDのようにハートとハートの距離が近いもの。
自由系は「2点サポート」のようにハートとハートの距離が遠いもの。
徐々にポジションを変えていきます。

相手の状況に寄り添いながら、徐々に、優しく、相手が受け入れやすいように、
新しい提案をしていく。
でも、うまくいかないこと。読み違えてしまうこと。
それはよくあります。
一度失った信頼を取り戻す力をつけるチャンスだと思って、
慌てずに全力を尽くしましょう。

あなたのその優しさはきっと伝わります!