9月19日(水)発売の日経産業新聞の5ページ。「流行ウォッチング」にてワッツを取り上げていただきました。 ジャーナリストの川崎さんにもワッツを体験していただいて、大変よくワッツの本質を理解していただきました。セラピーの本質や業界動向にも精通していらっしゃったので、すぐにワッツの良さを見抜いてくださいました。 それにしても記事では素晴らしいまとめ方。感服いたしました。

日経産業新聞 2007.9.19——–
施術内容・人材育成これから
スパセラピー 女性が熱い目

ゆったりと水に浮かび、施術者に導かれて水と戯れるように心身を開放する「WATSU」(ワッツ)が、スパやリラクゼーションに関心の高い女性に注目されている。ワッツは日本で東洋医学や指圧を学んだ米国人ハロルド・ダール氏が1980年に開発した水中トリートメントで、施術者養成機関WABAが資格を認定して海外のスパやリゾートホテルに広がった
日本にも約10年前、クアハウスの増加を背景に紹介されたことがあるが、中高年向けの水中マッサージととらえられて浸透しなかった。昨年創業した、日本でのワッツの人材育成と派遣を行う「トリニティ」(東京・中野)の小笠原徹氏は当時フロリダでドルフィンスイミングを手掛けて「イルカと泳ぐような自由を体験できる施術を求めてワッツと出会った」と語る。ヨガの定着で心身一体型のボディーケア意識が高まったこと、昨今のスパリゾートの流行で、より深いスパセラピーが求められていることから、最近、関心が高まった。
温泉、スパ人気は高まる一方で、経済産業省によれば昨年のスパ施設数は1300店舗、市場は5600億円に膨らんだ。雇用セラピスト数はアロマテラピストやエステシャンら3300人。今後5年で人材を約7割増やす必要があると推定されるが、内容整備や人材育成が追いつかず、タイなど外国からの専門技術者受け入れも検討されている。
欧州のバカンスに倣った長期連続休暇を推奨し、スパリゾート施設の成熟はその要だ。もともと、「バカンス」の意味は「空」であり、頭をすっかり空っぽにできる深い開放感が鍵となる。ストレス解消で終わるサービス提供では、施術者がストレスを抱え込む悪循環に陥り、一時的な経済効果はあっても、やがて消耗してしまう。本来、施術者側も「無」になる施術であってこそ、受ける側も深く癒される。両者の生命力を開放する豊かなスパセラピーが育てば、日本のスパも大きく進化するはずだ。
(ジャーナリスト 川崎由香利)